透析や移植が必要といわれたら
腎臓病についての基本的な疑問と過去に寄せられた質問、合計100 以上について、 ドクターをはじめ専門家が回答しています。
ログインしていない状態でも各項目7つのQ&Aが見えていますが、会員の方はログインすれば、他の多くのQ&Aをご覧いただけます。
また、関心のあるキーワードで検索することもできます。
(実際に寄せられた質問は、個人が特定されないように加工して掲載しています。)
Q1
導入が遅くなると死期を早めるのでしょうか?
- 相談者
- 保存期患者、82歳、男性
- 相談内容
- クレアチニンの値がここ半年で急にあがり、主治医からは1〜2年のうちに透析に入ってもおかしくないと診断されています。現在は通常の生活が続けられていますし、今後も努力を続けてできるだけ透析を避け、普通の生活ができないようになったら導入したいと考えていますが、導入が遅くなると死期を早めてしまうのでしょうか。どんな時に決断すべきか教えてください。
- 回答
-
現在の数値から、あなたは慢性腎臓病のステージ5まで進行していますね。ステージ5とは透析直前か透析を導入している方を意味します。あなたの推定糸球体ろ過値(尿をつくる働き)は6.52ml/分で、通常8.0ml/分以下は透析開始を推奨する値とされています。
そのほかに以前から用いられている透析開始基準があります。それは検査結果、臨床症状、日常生活障害度を点数で表わし、合計が60点以上であれば透析開始をすすめるというものです。たとえば、クレアチニン値が5.0より大きい場合は20点、年齢が60より上だと10点、臨床症状が1つ加わるにつれてプラス10点、というふうに加算されていくのです。
いずれにしろ、あなたの数値からは、透析の準備に入っておく必要があると判断します。血液透析を選択するなら、シャントを、腹膜透析(CAPDやAPD)を選択するなら、スマップ法でカテーテル挿入を早目にしておけば、スムーズに透析に入ることができます。また、ステージ5になると急激に増悪する場合もあるので、2週間に一度は外来受診して、定期的に検査を受けることをおすすめします。
日本腎臓学会および透析医学会が作成した小冊子(DVD付き)や当協会作成の冊子「腎不全とその治療法」などを参考にして早目の準備をお勧めします。
Q2
いきなり腎不全で透析が必要と言われ、家族で毎日悩んでいます。
Q3
シャントも作りましたが、透析開始を1日でものばしたいのですが。
Q4
多発性嚢胞腎ですが、腹膜透析はできないのでしょうか?
Q5
血液透析の準備のためにシャントをつくりましたが、太くなりません。
Q6
食欲もあり体調もふつうですが、心臓が心配と透析をすすめられています
Q7
父が透析一歩手前と言われました。透析になったら生活面で何に気を付ければ良いでしょう?