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「中等度低下」に関する検索結果
Q10
腎臓のはたらき:中等度低下とはどのくらい?
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- 中等度低下
- 回答
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腎臓の働きを示すeGFRは30~59、健康なときに比べ腎臓の機能が半分近くに低下している段階で、CKDステージ3にあたります。患者さんの数がもっとも多いステージで、原因疾患がなくても加齢に伴い腎機能が低下した人も少なくないと考えられています。
あなたの腎臓はどのくらい働いている?
日本腎臓学会のWebサイトでは、血液検査のクレアチニン値と年齢・性別から簡単に自分の腎臓の働き(eGFR)が分かります。
この段階では自覚症状が現れ始め、腎臓専門医の治療が必要となります。腎臓の機能が低下してくると血液中の水分や電解質バランスが狂い、むくみが表れたり、カリウムが排出されにくくなり手足がつるなど筋肉の症状がでたりします。尿の生産機能が衰え夜間にたくさんの尿(夜間尿といいます)が出るようになったり、造血ホルモン(エリスロポエチン)の産生が低下し貧血(腎性貧血)になり、顔色が悪く疲れやすくなったりします。
ここで生活改善を徹底し適切な治療をおこなえば、腎機能の低下を抑えられることもあり、将来透析導入にならないためには非常に大切な時期でしょう。治療の基本は、原因疾患を適切に管理し、さらに食事療法を含む生活習慣の改善、薬物治療の3つです。
Q10
球形吸着炭の飲み方について質問です。
- タグ
- 中等度低下
- 相談者
- 保存期患者、33歳、男性
- 相談内容
- 慢性腎臓病(血清クレアチニン値1.6~2.0)で、薬物と食事療法を行っています。
「球形吸着炭」の飲み方について質問です。1日3回10capずつ、合計30cap服用するようにと指導されていますが、薬価が高いと言うこともあり、たんぱく質を摂り過ぎたと思った時にのみ服用しています。
朝・昼は、ご飯にふりかけをかけるだけの食事なので、それほどたんぱく質は摂っていないし、服用する意味合いがない気がするのですが、どうなんでしょうか。
ちなみに、この飲み方は、主治医には話してあります。
- 回答
- 球形吸着炭は、腎臓の機能が低下して、体内の有害物質を尿から十分に排泄できなくなった場合に、腸内で有毒物質を吸着させて便と排泄させるお薬です。薬価もばかになりませんが、かさばって服用しにくく、腹満や便秘も割とよく起きるので、確かに使いやすい薬ではありません。正直なところ回答者も、患者さんに処方するときちょっと躊躇してしまいます。
でも腎機能低下を防ぐための手段は、残念ながらそれほどたくさんあるわけではなく、球形吸着炭はその数少ない一つではあります。
球形吸着炭が腎機能低下の進行を抑制するメカニズムとしては、以下のことが考えられているようです。つまり腎機能の低下に伴って、体内に蓄積する物質の中に、腎毒性を持つ物質(たとえばアミノ酸代謝産物である、インドキシル硫酸)があることが知られ、こういう物質の存在が腎機能をさらに悪化させてしまうのではないかと考えられています。そして球形吸着炭は、これらを除去する数少ない手段となっています。
近年名古屋で開かれた国際尿毒症学会でも、球形吸着炭が、いろいろな点で有効であるとする演題は非常に多数見られました。
それでご質問に対する回答ですが、球形吸着炭の服用法は、基本的には質問者と主治医が了解されていれば、現在のままでよろしいのだろうとは思います。
ただし残念ながら球形吸着炭の作用はそれほど強力とは言えず、だからこそあんなに大量の服用が求められているわけです。質問者がおっしゃっている「蛋白摂取が多いとき屯用で服用」というやり方は、回答者が知る限り有効性が研究され証明された用法ではないので、効果のほどは不明というしかありません。
どうなさるにしても、上に書いたようなことをご理解なさった上で、よくご検討されてお決めください。
Q19
クレアチニンの値が徐々に上り、将来が不安です
- 相談者
- 保存期患者、51歳、男性
- 相談内容
- 腎臓内科に10年ほど前から通院しています。血清クレアチニン(Cr)の数値は1.2mg/dL台でしたが、半年程前から上がりはじめ、1.3、1.4、1.5mg/dL台、今回は1.68mg/dLでした。
尿タンパクは出たり出なかったりとバラバラです。尿酸値は正常になりました。
血圧も正常値です。しかし、血清クレアチニンの数値だけが上がり続けています。
尿タンパクが、+だったり-だったりして、血清クレアチニンの数値だけが上がるのが、おかしいと言われています。今も、降圧剤と尿酸値を下げる投薬を受けていますが、将来的にこのままで良いのか不安です。
- 回答
- クレアチニンは基本的には筋肉量に依存する場合がありますから、プロテインのようなサプリメントを使用している場合や、ジムで筋力トレーニングを行っていれば上昇すると思われます。
抑うつの薬を飲んでいるようならば、筋肉痛を伴うような横紋筋の障害がおこることも可能性としてはあるかもしれません・・・。
いずれにしても特効薬はありませんが、飲水量を増やして経過観察になるのではないかと思います(タンパク尿・血尿の増悪がないようならば)。
また、たんぱく制限や塩分制限などの食事療法は行っていますか? 血圧のコントロール状態はどうでしょうか?
これらは腎機能の低下による血清クレアチニン値の上昇に深く関与しますので、注意を払う必要があります。
Q27
IgA腎症で扁桃腺摘出、今後、食事療法だけでよいのでしょうか?
- 相談者
- 保存期患者、56歳、女性
- 相談内容
- クレアチニン:1.01mg/dl IgA腎症と診断され、扁桃腺の摘出手術もしました。一年前ステロイド治療を行い半月程入院しました。プレドニンが終わり、これからは4ヶ月に一度検査のみといわれたが、そのほかの説明がありませんでした。いつも気になっているのですが、なかなか聞くことが出来ません。
腎臓病の薬というのがあるのでしょうか。血圧も微妙な高さ(血圧手帳の緑の帯のところの上と下をいったりきたりしております)。
食事療法のみなのでしょうか。食事はとりあえず減塩・たんぱく質制限を出来るだけ行っております。たまに気を抜きますが、このままでよろしいのでしょうか。
- 回答
- 現在我が国でもっともよく行われているIgA腎症の治療は扁桃摘出+ステロイド治療です。
おそらくそれを実施されたと思います。扁桃を摘出した後にステロイド(代表薬がプレドニンです)を服用していただくのですが、概ね治療は1、2年で終了します。
IgA腎症をはじめとする慢性腎炎の多くは治療をせずに放置すると腎機能が低下してきます。血清クレアチニン値で2~3を過ぎるともうどのような治療にも反応せず、透析が必要になる末期腎不全にどんどん近づいていくようになります。せいぜいクレアチニンが1.5までに治療を開始したいものです。
この治療を実施した80%の患者さんが治ったと言ってもいいような状態になりました。よってプレドニンを終了され、蛋白尿が減っている状況では今後もとてもいい経過であることが想像できます。
血圧が高い事はやや気になります。IgA腎症の方で悪くなりやすい方の多くは高血圧を有しておられた方です。ですからお宅でも血圧を測定し、可能なら130/80未満まで下げたいところです。
また食事療法ですが、現時点での腎機能ではそれほど厳格なタンパク制限は必要ありません。減塩は基本ですが、今の腎機能(クレアチニン値が1.01)であれば過度のタンパク制限は栄養状態を悪化させます。栄養士さんや医師にも相談したほうがよろしいかと思います。
Q14
87歳の父。クレアチニンが少し高いですが、食事も好きなものをやめさせるべきでしょうか?
- 相談者
- 保存期、87歳、男性(相談者:患者家族)
- 相談内容
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父親87歳で高血圧あり、クレアチニン1.29eGFR40.7です。
専門医の診察をうけたほうが よいのでしょうが 少しマイペース病(認知?)のため 内科医に高血圧の薬もらいに行く以外 いやがります。娘として 低たんぱく食を考えているのですが 好きなものを完全にやめないといけないのでしょうか?卵好きでお饅頭好きで小麦粉もタンパクが高いようです。
今は米を減タンパク食用にかえて 肉魚ほどほどとかんがえていますが、どうでしょうか?
- 回答
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87年間の食生活を変えるといのは相当難しいことです。
クレアチニン1.29eGFR40.7とのことですので、まだ少し余裕があります。徐々に理想とする形に誘導してあげて下さい。まずは、今は米を減タンパク食用にかえるという方法は賢明です。
できれば、デンプン米に変えてください。それだけでも相当の低蛋白食事療法になります。