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「扁摘パルス」に関する検索結果
Q3
扁桃摘出後経過観察中ですが、予後が心配です
- 相談者
- 保存期患者、35歳、男性
- 相談内容
- 5年前にIgA腎症と診断され、扁桃腺摘出をしています。半年前から貧血傾向があり、、クレアチニン値が少し上がっているのと、尿酸値が高めです。何が原因と考えられるでしょうか。予後が心配です。
- 回答
- 尿酸はたんぱく質の最終産物ですので、血清尿酸値がやや高値であるのは、食事中のたんぱく質の量がやや多いためと考えられます。IgA腎症に関しては、5年以上20年以内に透析療法に移行する可能性があるといわれていますが、5年〜20年と幅があるのは、日常的な遵守事項を守れるかどうかが大きく影響してくるからです。 栄養士の指導を受けながら食事療法を続けてください。また、主治医の指導を受け、血圧を良好に管理し、過度の身体的活動を避け、体重をできるだけ標準体重に近づけることが大切です。
Q12
肉体労働のある職種です。仕事を変えた方が良いでしょうか?
- 相談者
- 保存期患者、42歳、男性
- 相談内容
- 初めて尿タンパクや潜血が出てから20年、先日腎生検にてIgA腎症とわかり、ひと月前に扁摘ステロイドパルスをしてただいまステロイド服用中です。パルスを3クールしましたが、尿タンパク、潜血ともに+2で以前と大差ありません。運送業で配送車に乗って一日何十回も乗り降りする肉体労働に従事しており、こまめな水分補給や翌日に疲れを残さないなど腎機能維持を心がけていますが、肉体労働は腎臓に良くないとも聞きます。仕事をかえることで数値が良くなったりすることはありますか?現在の血清クレアチニンは1.35、尿素窒素13.5、総蛋白7.3です。
- 回答
- IgA腎症の治療を受けられたばかりで、今後その経過をおっていく必要があるようです。
蛋白尿が減少したり、消失した方もおられます。しかしながら、腎機能が低下している場合や、蛋白尿が多い場合は効果が得られにくい場合があります。
現在の血清クレアチニンから計算した腎機能(糸球体濾過値)は47.8mlとなります。慢性腎臓病のステージ 3に相当します。
腎臓病の方の運動に関しては、以前から腎機能を悪化させるとの考え方がありましたが、最近はその根拠はあまりないと見直されています。一般的に慢性腎臓病の方でも運動疲労を起こさない程度の運動(運動量の目安:5METs程度)では腎機能の低下は起こさないと考えられています。確かに運動で一過性に蛋白尿が増加したり、一過性に腎血流が下がり糸球体濾過機能を低下させますが、その後腎機能を低下させるという根拠はないようです。運動が肥満や、糖尿病などの生活習慣病が予防できかえって好ましいと考えられるようになりました。しかしながら、運動量にもよりますので中等度の程度の運動までのほうが無難かもしれません。もし強度の運動でしたら、途中で休息を取りながら、持続しての強度の運動は避けられたほうがよろしいかと考えます。
Q14
IgA腎症ですが、今の病状で扁桃腺摘出+パルス療法を行った方が良いでしょうか?
- 相談者
- 保存期患者、45歳、男性
- 相談内容
- 人間ドックでタンパク+1、潜血+2の指摘、再検査でも異常が認められ、大学病院で腎生検、IgA腎症の診断を受け、かかりつけ医で薬物治療中です。現在ステージ3の初期(血清クレアチニン値1.11)と医師から言われていますが、血圧も安定し、直近値では、タンパク+1、潜血-で薬物治療の効果が見られるとの所見です。
IgA腎症には、扁桃腺摘出+パルス療法が効果的という話を聞きますが、私の現在の病状でこの療法を取り入れた方がよいのでしょうか?
- 回答
- IgA腎症は以前は20年で10人の内4人は透析になると言われていました。最近は尿蛋白量と腎生検の所見から進行する可能性があるかどうか判断するようになりました。
1日の尿蛋白量が1gを超える例で腎生検所見が強い場合は進行の可能性があります。このような例はステロイド療法が勧められています。ステロイド療法がおこなわれるようになってから尿所見が消失する例も見られるようになりました。
頂いた検査結果は外来尿で1+のようですが、一日尿蛋白量は外来尿の尿蛋白/クレアチニン比でも予測できます。
IgA腎症の発症に何らかの抗原(腎炎を起こす免疫的な原因物質)が関与していると考えられていますが、その中に細菌があります。慢性の扁桃腺炎にはそのような原因となる原因菌があると考えられています。IgA腎症の方で扁桃腺摘出術をした方で尿所見が消えた方がいます。そのようなことにより扁桃腺摘出術が行われるようになりました。適応は慢性の扁桃腺炎を持っている方が対象になります。先に述べましたステロイド療法にもステロイドを大量に点滴するパルス療法がありますが、扁桃腺摘出術とこのパルス療法を併用したのが扁桃・パルス療法です。パルス療法後もステロイド内服をしばらく継続します。この治療の有効性に関しての報告も最近増えてきているようです。尿所見が軽微な症例や腎生検所見がある程度進んでいる例や腎機能低下が進んでいる例では効果が期待できず適応できない例があります。その適応に関しては腎臓専門医に相談されて決めて頂くのがよろしいかと考えます。大学で腎生検されて治療方針を決定されているようですのでお聞きになられたらいかがでしょうか。
Q21
腎生検を受けるかどうか迷っています
- 相談者
- 保存期患者、37歳、女性
- 相談内容
- 腎生検を受けるかどうか迷っています。
血清クレアチニンの値がこの1年で0.1上がり、0.9mg/dLになったのですが、尿たんぱくが0.3g/日なので、主治医が「生検をするべきか悩むところ」といいます。
蛋白が正常値なので、生検・パルスをしたとしても、腎炎に効果がでるよりも、副作用で苦しくなることになるかもというのです。
どうするか悩みます。
- 回答
- 確かに現在の主治医の先生と同様悩みます。
現在は腎機能が保たれていて、尿蛋白が少ないからです。
腎生検するメリットとしては、1)診断がつく 2)現在の腎炎の状態(進行するかどうかの予測)が分かることがあげられます。逆にデメリットとしては、腎生検による出血やそれによる痛みなど(一時的なもの)でしょうか。
腎生検するかどうかは、個々の年齢やこれからの生活スタイルでも変わってきます。たとえば、今から結婚や妊娠の予定などがあれば、正確な診断、それに対する治療(たとえば、IgA腎症とした場合には扁桃腺を除去する+ステロイド治療など)にて将来の悪化を最小限にすることもできます。おそらく主治医の先生は、診断後のステロイド治療の影響を心配されているのだろうと思います。
腎生検にて診断を確定し、現在の腎炎の状態をみてもらい、その後の治療法については、再度主治医の先生と相談するという選択肢もあるかと思います。
1)腎生検 2)その後の治療法 について 現在のあなたの仕事、おかれている立場、今後の生活スタイルなどを主治医の先生と再度相談されて決められるとよいと思います。
Q23
扁桃腺摘出とパルス療法を勧められましたが迷っています
- 相談者
- 保存期患者、43歳、女性
- 相談内容
- 腎生検をして IgA腎症予後不良と診断されました。
食事制限(蛋白40g 塩分6g 1800Kcal)で摂生した結果、尿蛋白は減りました。
2か月に1回通院しています。以前は、畜尿蛋白定量も下がってきたのですが、最近、増加傾向にあり
扁桃腺摘出+パルス療法を勧められており、悩んでおります。
医師は、現段階ではパルス療法が可能なので、よくなった人が多いと言いますが、最近、蛋白尿が増えてきたので、戸惑っています。
甲状腺機能低下。
- 回答
- 結論的にいえば、実施した方が良いでしょう。
最も重要な情報は腎生検による組織重症度です。予後不良とされたのであれば、少しでも効果的な治療を追求すべきです。IgA腎症は、生検10年後の腎生存率は85%前後と報告されており、予後不良とされたとすれば、高率に腎死15%に入る可能性がある・・・という判定ですから。
扁頭摘出+パルス療法については議論の多いところですが、腎機能が保たれ、尿タンパク量が少なく、組織診断も良好な場合には、極めて高い有効率です。
あなたの場合、腎機能は保持され、尿タンパク量も少ないのですが、組織重症度は良くないケースです。扁摘パルスの長期効果は十分期待できないかもしれませんが、少しでも可能性のある方法を、今のうちに行っておくべきと判断します。