腹膜透析(PD)
腹膜透析(PD)の特徴
- 自宅や職場などで治療します。
- 本人や介護者が治療を行い、通院は月に1~2回です。
- 寝ている間に器械を使って自動的に行う方法(APD)と、日中に4~12時間ごとに行う(1回の治療は30分程度)方法(CAPD)があります。
- 腹部にカテーテルという細いチューブを埋め込む手術をします。
- 個人差はありますが、血液透析(HD)と比べ、透析導入後も残っている腎機能をより長く保つことができ、尿がでなくなる時期を遅らせることができます。
- 自宅で行うということで、不安を持たれる方もいますが、複雑な操作はなく、入院中に医療スタッフと一緒に練習できます。
患者さんのインタビュー動画はこちらから
患者さんの体験談はこちらから
しくみ
ふたつの腹膜透析(PD)
- 自動腹膜透析(PD):APD (Automated Peritoneal Dialysis)
APDは、自動腹膜灌流装置(サイクラー)と呼ばれる器械を使って、家庭で就寝中に自動的に透析を行う方法です。就寝前に透析液バッグと回路を器械にセットするだけで、朝までに透析が自動的に行われます。簡単に透析を行うことができ、日中は比較的自由に過ごせます。 拡大はこちら - 連続携行式腹膜透析(PD):CAPD(Continuous Ambulatory Peritoneal Dialysis)
1日数回のバッグ交換が必要ですが、医療機関に通うことなく、自分のスケジュールに合わせて、24時間連続して透析を行うことが可能です。 拡大はこちら
腹膜透析(PD)をはじめるために
お腹に透析液を出し入れするために、カテーテルと呼ばれる直径6ミリほどのやわらかい管を設置します。1時間ほどの簡単な手術を行って、おへその下あたりに埋込みます。カテーテルの端は30センチほど身体の外に出しておくため、主治医と相談のうえ、じゃまになりにくいところに設置しましょう。腹膜透析(PD)の注意点
カテーテルの皮ふの入り口から細菌が入らないように清潔を保ちましょう。また透析液の交換の時に、お腹から出ているカテーテルの先端部分に直接指を触れないように訓練しましょう。細菌がカテーテルから入ると腹膜炎になってしまいます。